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ダブルバルブの構成

ロス・アジア株式会社

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図中記号 故障モード 主たる原因 主たる徴候 EPセンサの状態 評価
正常 リセット
不良
信号
不整合
異常

バルブ構成部 【メインバルブ】弁体組立品

AA
ピストンシール
摩耗・キズ 経時劣化・疲労、潤滑不良 通電時、排気口からの空気洩れ、バルブ応答遅れが現れる。二列中、一方の弁体に作動遅れが発生した場合、EPセンサが頻繁に作動する。
作動
     
割れ 潤滑剤劣化、固形紛・異物の侵入
作動
     
固着 固形紛・異物の侵入、コンタミネーションの付着
作動
     
AB
排気シール
割れ 経時劣化・疲労、化学物質の混入、潤滑剤の劣化、固形紛・異物の侵入 通電時、排気口から空気洩れが、発生する。      
AC
入口シール
割れ 経時劣化・疲労、化学物質の混入、潤滑剤の劣化、固形紛・異物の侵入 非通電時、排気口から空気洩れが発生する。二列中、一方のシールが破損した場合、EPセンサが頻繁に作動する。
作動
     
推奨対策 定期的な予防保守を実施する事が望ましい。

バルブ構成部 【メインバルブ】バルブボディ

AG
ボア内面
摩耗・キズ 経時劣化・疲労、潤滑不良、固形紛・異物の侵入 通電時、排気口からの空気洩れ、バルブ応答遅れが発生する。二列中、一方が損傷した場合、EPセンサが頻繁に作動する。
作動
   
異常
 
推奨対策 バルブ全体を新品に交換する。

バルブ構成部 【電磁パイロット】カートリッジバルブ

BA
給・排気シール
割れ・破損 経時劣化・疲労 徴候として現れない可能性あり。但し、破片が二次的作動不良を起す場合がある。      
BB
コイル・スプリング
破損 経時劣化・疲労 徴候として現れない可能性あり。但し、破片が二次的作動不良を起す事がある。      
推奨対策 定期的な予防保守を実施する事が望ましい。

バルブ構成部 【電磁パイロット】ソレノイド・コイル

BC
コイル
焼損 供給電圧・周波数 不適合 特に、高電圧が作用した場合、コイルが焼損する。      
推奨対策 適切な電気仕様に直す。
BD
プランジャ
摩耗 経時劣化・疲労 通電時、異音・うなり音が聞こえる。      
BE
フレーム
摩耗 経時劣化・疲労 通電時、異音・うなり音が聞こえる。      
電気配線 電気的短絡
導通不良
振動等による端子部剥離 電磁パイロットが動かない。    
推奨対策 定期点検や始業点検を実施する。

バルブ構成部 【EPセンサ】リミットスイッチ

CC
スイッチ本体
導通不良 振動等による半田剥離 EPセンサの出力信号がソレノイド通電と整合しない。      
異常
 
接点固着 チャタリングによる接点溶着      
電気配線
コネクタ部
導通不良 振動等による電気接触不良 EPセンサの出力異常 乃至 出力信号自体が無い。      
異常
 
推奨対策 定期点検や始業点検を実施する。

バルブ構成部 【EPセンサ】リセット・コイル

CD
コイル
焼損 電圧異常、又は 定格を超える通電があった 内部の温度ヒューズが切れた⇒リセットが出来ない。      
推奨対策 リセットコイルを交換する。
CE
プランジャ
座り不良 振動等による組立姿勢の変化が起こった リミットスイッチを復帰出来ない⇒リセットが出来ない。      
CF
コイル・スプリング
破損
座り不良
     
電気配線 導通不良 振動等による接続剥離 又は 接触不良 リセットが出来ない。      
推奨対策 定期点検や始業点検を実施する。

バルブ構成部 【ガスケット】メインバルブ-EPセンサ間ガスケット

-- 洩れ 締結ボルトの緩み、片締め 接合面 乃至 EPセンサ電線管口から供給空気が洩れる。      

バルブ構成部 【ガスケット】EPセンサ-電磁パイロット間ガスケット

-- 洩れ 締結ボルトの緩み、片締め 接合面 から供給空気が洩れる、洩れ量によってはバルブが作動しない場合がある。      
推奨対策 締結ボルトを増し締めするか、締め直す。

バルブ構成部 【サイレンサ】メインバルブ-EPセンサ間ガスケット

-- 目詰まり 経時的な摩耗紛やコンタミネーションによる目詰まり 過度の目詰まりの場合、バルブ排気時応答が遅れる事がある。      

バルブ構成部 【サイレンサ】電磁パイロット排気サイレンサ

-- 目詰まり 経時的な摩耗紛やコンタミネーションによる目詰まり 過度の目詰まりの場合、バルブ排気時応答が遅れる事がある。      
推奨対策 定期的に、サイレンサを交換する。

注記:表中の「安全」評価欄は、二列ある弁体の一方に、応答遅れや復帰不良が発生した場合を想定して、「安全」と評価しておりますので、御注意下さい。

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画像 注記: EPセンサのリセット・コイルは、故意に常時通電状態で使用された場合、センサが無効となることを避ける為に、定格負荷 0.5秒としております。
0.5秒以上の連続通電 又は 頻繁にEPセンサが作動して、リセット・コイルに通電が成される場合、コイル内部の温度上昇により、温度ヒューズが切れて、リセット・コイルは断線状態となります。

作成:2008年8月18日 ロス・アジア㈱ エンジニアリング部